18.2.72 支笏カルデラと新旧の火山【北海道:千歳市ほか】

めがね使用
18-2-72-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1027。第18章図18.2.72支笏カルデラと先・後カルデラ火山(20万分1「札幌」より)

北海道は札幌の南30km。支笏湖はクラカタウ型カルデラで,後カルデラ火山である風不知岳,恵庭岳,樽前山(古い順)の成層火山形成のため平面形が円形 からくずれた。すぐ西にあるほぼ円形に近い洞爺湖とは対照的である。カルデラ縁にある紋別岳,モーラップ山,多峰古峰山などは先カルデラ火山の可能性があ る。「カルデラを生じた軽石流は,太平洋と石狩湾に達して,広大な軽石流原を形成し,太平洋に流入していた石狩川を石狩湾に転流させた,と考えられてい る」。

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