16.0.65 岩脈の暴露【大分県:中津市】

めがね使用
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鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p929。第16章図16.0.65岩脈の暴露効果による地形の逆転と谷底幅異常(2.5万耶馬渓東部」より)

大分県北部。跡田川の洞鳴瀑布付近狭窄部は,まわりの丘陵より一段と高い東西性の細長い尾根が横切る形となっている。この尾根の東方延長には,古い火山地 形と考えられる独立峰があり,この尾根は火山活動に関連した岩脈尾根であろう。図南西部の標高点478の山も古い火山。そこから東西に岩脈尾根が伸びる。 他にも古い火山や岩脈地形が散見される(詳細は本文参照)。「跡田川の狭窄部は,地下にあった岩脈がこの地域全体の削剥に伴って暴露され,その差別削剥に よって形成された表成谷であると解される」。
 
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