18.2.68 箱根山の概略火山地形【神奈川県:箱根町ほか】

めがね使用
18-2-68-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1026。第18章図18.2.68箱根火山【付近の埋積接峰面図】

神奈川県南西端。短いので全文を引用。「箱根火山は複雑な地形と内部構造をもつ三重式火山である。その形成は,成層火山(古期外輪山)→第一期カルデラ (爆発カルデラ)→(長い侵蝕期)→楯状火山(新期外輪山)→軽石流原+第二期カルデラ(クラカタウ型)→中央火口丘群(成層火山+熔岩円頂丘群)の順で ある。芦ノ湖は,神山北方の爆裂で生じた火山岩屑流原による堰き止めで生じたカルデラ床湖である。早川と須雲川はカルデラ瀬であり,その谷底に基盤岩石が 露出している」。なお早川はカルデラ北端から南東へ,須雲川は芦ノ湖の南東方から北東へ向かってそれぞれ流出する河川である。本文には概略地質図と地質断 面図,また古期外輪山の復旧断面図と推定される古期成層火山地形断面などが掲載されている。

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