18.2.64 葉山の侵蝕カルデラ【山形県:村山市,大蔵村,寒河江市】

めがね使用
18-2-64-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1021。第18章図18.2.64侵蝕カルデラ(2.5万図「葉山」より)

山形県の中央部。山形盆地と月山の間にある。以下要点を記す。葉山から北および南東へ続く尾根は馬蹄形の平面をもつ非対称山稜。この山稜の外側斜面で復旧 等高線を描くと馬蹄形に調和的な同心円状になるので,葉山は古い成層火山と推定できる。馬蹄形山稜で囲まれた凹所は,火口から流出したであろう旧冨並川と その支流によってつくられた侵蝕カルデラ(直径約3km)である。葉山は火山原面がほとんど残存していないので,10万年以上前に活動を終息した古い火山 であろう。

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