22.0.4新島での落石と崖錐(東京都新島村)
めがね使用
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鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1213。第22章図22.0.4落石と崖錐(2.5万図「鵜渡根島」「新島」より)

伊豆大島の南南西30km。左図は新島のほぼ北半分をカバー。前掲図21.0.16に同じ。東岸ミクツ根の西の山中を走る自動車道路は,最初「南部の崖錐 から急崖直下をへて,熔岩平頂丘の海蝕崖を片切りによって建設された。(中略)海蝕崖では落石多発のため,降り込みの新島トンネルに取り換えられた。廃道 は港湾に対する落石の防止のポケットとして役立っている」。新しい地図ではさらに西方へ「平成新島トンネル」が施工されている。図の北部西海岸の若郷の集 落は,「連続的な露岩急崖からの落石で生じた崖錐の末端に迫っているが,集落も神社,学校,寺院も麓屑面に位置している(別コラム21.0.15掲載図= 大縮尺=参照)。若郷の南,井沢磯〜淡井浦間の緩傾斜地は,井沢磯南方の円形凹所を一つの火口とする火山砕屑丘群。飲料水確保が困難なため,集落が発達し ないのだろうとしている。

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