22.0.17地すべりにより移設された鉄道(大阪府柏原市,奈良県王寺町・三郷町)

めがね使用
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鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1220。第22章図22.0.17地すべりのために移設された鉄道(2.5万図「信貴山」「大和高田」より)

大阪府東部および奈良県北西部。図の北東から南西へ流れるのは大和川。その右岸(北西側)に山頂小起伏面をもつ丘陵が発達する。峠・亀瀬岩付近の地すべり 地形は,主滑落崖が山頂小起伏面に食い込み,末端は大和川に接している。鉄道は最初,大和川右岸に沿って敷設されていたが,1931〜33年の地すべりで 圧壊,その後左岸に付け替えられた。1967年には末端隆起型の地すべりが大和川左岸にまで達し,左岸が隆起した(ただし亀瀬岩は不動)。地すべりによっ て大和川が堰きとめられる危険性があるので,現在も地すべり安定工事が行われているという。

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