22.0.14地附山地すべり災害(長野県長野市)
めがね使用
22-0-14-3D
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1219。第22章図22.0.14地すべり地形の自動車道(2.5万図「若槻」より)

5mメッシュ標高データ使用。長野県北部。1985年,赤枠の南部,地附山東斜面で地すべりが発生。古い地すべり地形で,すべりの予兆もあり,歪み変化の 連続観測もされて,最終的な破壊時間が予測されていたにもかかわらず,避難連絡の遅れた老人ホームで死傷者が出たのは「完全に人災であった」という(死者 26人)。以下は個人的追加。地質的には,流紋岩質凝灰角礫岩(裾花凝灰岩)が粘土化して地すべりを起こしたもの。地すべり跡地の一角は現在,防災メモリ アル地附山公園となっている。赤枠北端付近で浅川ダム(「脱ダム宣言」で有名になった)が建設中であるが,地すべり対策を行ったうえでの施工ということで ある。

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