21.0.16新島の熔岩平頂丘と海蝕崖(東京都新島村)

めがね使用
21-0-16-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1201。第21章図21.0.16崩落崖・崖錐・麓屑面(2.5万「鵜渡根島」「新島」より)

伊豆大島から南南西30km。前図21.0.15付近の小縮尺図。本文に曰く「2.5万地形図では,急崖,崖錐および麓屑面のおよその境界線を認識できる に過ぎず,沖積錐や浜堤は分からない」。まったくその通り。北端若郷付近の新島山,その南のやや低い阿土山,それに接して高くて大きい宮塚山,三者はどの ような関係にあるのだろう。5万分1地質図「新島」では,凡例が下から「新島火山熔岩円頂丘」「宮塚火山熔岩円頂丘」「阿土島火山熔岩円頂丘」の順に記載 している(すべて流紋岩)。この順で新しくなると解釈していいのか?駄目だろうな。なお新島山は若郷火山火砕サージ堆積物が,宮塚火山は未区分火山砕屑性 堆積物が,それぞれ表層をおおっている。阿土火山は表層の覆いがない。地形的にも阿土火山が一番新しいとみた。

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