21.0.15崩落崖・崖錐・麓屑面(東京都新島村)

めがね使用
21-0-15-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1200。第21章図21.0.15崩落崖,崖錐と砕屑面(東京都新島村)

伊豆大島の南南西30km。新島の北端部に近いところ(21.0.16参照)。図は5mメッシュ標高データを用い,2mごとの等高線図をつくって3D化し たもの。東部の山地(標高200m内外)は開析された古い熔岩平頂丘。中央部の急崖は古い海蝕崖。急崖の崖麓線から下方に発達するのは,急崖で発生した落 石の定着地形(崖錐)。崖錐の末端に傾斜遷緩線があり(高度20〜38m),その下方の緩傾斜面は麓屑面。麓屑面末端高度は14〜18m。(左等高線図 で)海岸に近い高度12〜14mの高まりは「海岸線に並走し,頂部が平滑であるから,浜堤である」。頂部が平滑というのは,人工的ではないということが前 提であろう。

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