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鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1186。第20章図20.0.28地すべり堆末端の狭窄部(2.5万図「白石南部」より) 宮城県南西部。挿図(昭52修測)には七ヶ宿ダム(平成3年完成)はまだない。南流するのは白石川(阿武隈川支流)。狭窄部「小原の材木岩」付近は,地名 および背後の円頂丘の存在からみて柱状節理の発達した火山岩であろう。ほかにも北部の標高点570や東部の標高点601は,円頂丘,低谷密度の凸型尾根斜 面などから,高透水性の火山岩頸の可能性あり。狭窄部の南には三角点621.6を通る主滑落崖をもつ地すべり地形があるので,「この狭窄部は,かつて(中 略)幅の狭い谷底低地であったが。,右岸の地すべり堆によって天然ダムが形成された後に,谷側積載段丘と同様の過程で生じたと,一応,推論される」。なお 本文では狭窄部の南岸の「がけ(岩)」が基盤かどうか,および狭窄部にダムを建設する場合の問題点について,それぞれ考察を進めているので参照されたし。 目次へ戻る 次の番号の図へ |