20.0.26 河川の狭窄部(2)常願寺川の段丘間【富山県富山市,立山町】

めがね使用
20-0-26-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1185。第20章図20.0.26段丘間の狭窄部(2.5万図「五百石」より)

富山県中部。5mメッシュ標高データを使用して作成。北北西へ流れるのは常願寺川。立山橋上流にある幅75mの狭窄部は,河成段丘上位面と下位面の間にあ る。西岸の上位面の前面段丘崖は(すぐ上流で)「がけ(岩)」で表現されているので,上位段丘は岩石侵蝕段丘であろう。東岸の下位面の前面段丘崖「がけ (土)」の表現は,段丘崖が低いだけで,硬岩があるかもしれない・・・・というところで本文は終了している。もう少し詳しい解説がほしいところ。河川の側 方侵蝕の時間が不十分で,たまたまここが現在のところ狭窄部になっているということか。この3D図は本文挿入図で読みとりにくい(本当に読みとりにくい) 段丘地形がよくわかる。

 さらに高度をはっきりさせるために別図を作成してみた(数字は高度m)。段丘面分布が入り組んでいて想像が膨らむ。見ていて楽しい。


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