20.0.22 蛇紋岩の山地と花崗岩の丘陵【京都府宮津市】
めがね使用
20-0-22-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1181。第20章図20.0.22蛇紋岩の大起伏山地と花崗岩の丘陵(2.5万図「内宮」より)

京都府北部。鉄道は北近畿タンゴ鉄道京福線,高速道は京都縦貫自動車道。「杉山から普甲峠に続く円弧状山稜の両側に滑らかな山腹斜面が広がっている。そこ には深い侵蝕谷がなく,滑落崖の不明瞭な小凹凸型の地すべり地形が多くみられるので,蛇紋岩で構成されていると解される」とし,鉄道トンネルが蛇紋岩地帯 を避けていることに言及している。著者は「図の西部の,高密度で定高性のある丘陵の地質は蛇紋岩ではないであろう」とみるからだが,地質図では蛇紋岩の分 布は普甲峠を越えてずっと西方にまで伸びているので,トンネルが蛇紋岩を避けているわけではない。また杉山の北西面も標高400〜500m以上が蛇紋岩の ようで,地形と地質とはまったく一致していないようだ。ただ露頭がないだろうから,地質境界もよく分かっていないと思われる。北西部から北縁辺部は古第三 紀花崗岩が分布するように記載されている。以上地質関係は「地質図Navi」による。


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