20.0.2 天竜川沿いの直線的急崖【長野県駒ケ根市】

めがね使用
20-0-2-3d
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1160。第20章図20.0.2側刻による直線的急崖(2.5万図「赤穂」より)

長野県中南部。伊那谷の中北部。要約。天竜川の左岸(東)には湾入状の(一部直線状の)急崖が続く。右岸(西)には扇状地起源の段丘面が発達するが,赤枠 の北西端から小鍛冶までは直線的急崖で断ち切られている。この直線的急崖は断層崖のようにも見えるが,南下平付近で少し湾入状であることと,この直線の南 方延長部(山地)に断層地形が全くないことから,側刻崖であると解される。「砂れき段丘を刻む急流河川の側刻崖は,河川が蛇行していても。ほぼ定常状態ま で側刻が進行すると,しばしば直線的になる」のだそうだ。



目次へ戻る
次の番号の図へ