20.0.11 地すべり堆か段丘面か【長野県小谷村】

めがね使用
20-0-11-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1173。第20章図20.0.11地すべり堆と河成段丘(2.5万図「雨中」より)

長野県北西部。糸魚川-静岡構造線沿い。10km西方には白馬岳がある。北流する姫川の両岸には多数の地すべり地があり,図画の南部には河成段丘もある。 左岸の階段型地すべり地形(例:土倉北方,小土山北方,坪山付近,虫尾西方)は「地すべり堆の頂部が平坦であるから,段丘面と誤認されたことがある。頂部 凹凸型地すべり堆小突起(例:大別当西方,雨中北方の標高点676)は蛇行核と誤認されやすい」。小土山西方の平坦地などはどう見みても段丘面だが,地す べり地形なのだそうだ。残念ながら地形分類図が添付されていないので,ひとつひとつを対応させられないが,河成段丘は図の南部の千国崎-宮下-蕨平-里見 周辺にあるのみのようである。地形だけでは段丘面を区分しがたいところだが,5万分1地質図では4段に区分されている。


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