19.2.69 中国山地の断層線鞍部列【岡山県:総社市】

めがね使用
19-2-69-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1134。第19章図19.2.69共役断層を反映した断層線鞍部列(2.5万図「総社西部」より)


岡山県南西部。中国山地の南縁に近い所,瀬戸内海まで20km弱。高月-塩田-仏ヶ峠を通る接頭直線谷(および鞍部列)と,これに並走する木戸を通る接頭 直線谷(鞍部列)が目立つ。この図の範囲では横ずれを示すオフセット(地形の食い違い)は見られないので,これらを活断層とみなすことはできない。さらに 目を凝らすと,仏ヶ峠のすぐ南から赤枠右下隅にかけて4つの鞍部が(西北西-東南東方向に)直線的に配列していることに気づく。前者とは共役断層の関係に ある断層線だろう。本文で詳しい説明がないので理解できないでいるが,「北東-南西方向のものは右横ずれ断層,北西-南東方向のものは左横ずれ断層であ り,前者の変位が顕著だった可能性がある」としている。

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