19.2.68 木曾谷の断層鞍部列【長野県:大桑村】

めがね使用
19-2-68-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1133。第19章図19.2.68断層鞍部列(2.5万図「木曾須原」より)

長野県南西部。木曽川は南西へ流れる。左図赤○印は「顕著な鞍部」で,本文図にある「小規模な鞍部」は割愛した。本文より転載。「木曽川左岸にそって,鞍 部が直線ないし緩い弧状に並んでいる」。鞍部が2個あるものは「東側の鞍部列の連続性が良い。よって,東側の鞍部列が主断層にそう断層線鞍部列で,西側の ものは副断層にそうものであろう。この断層鞍部列は木曽川(低所側)に向かって凸な平面形をもつので,東から西に突き上げた逆断層の差別削剥地形の可能性 がある」。断層線はさらに南の田光に達するのだろう。対して北方延長は赤枠北端以北で急に分かりにくくなる。


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