19.2.43 段丘面末端の撓曲崖【宮城県:白石市】
めがね使用
19-2-43-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1110。第19章図19.2.43撓曲崖(2.5万図「白石」より)

宮城県の南部。蔵王山塊の南東山麓にあたる。左図は5mメッシュと10mメッシュの標高データを使用している(5mのないところで゙10mを使用)。浄水 場のある段丘面に注目する。北面と南面は段丘崖(細かい侵蝕谷あり),東面は滑らかで(侵蝕谷なし),下方ほど傾斜が大きくなる凸形直線斜面。福岡蔵本の あるより低い段丘面の東面も同様な凸形直線斜面で,浄水場の段丘の東面斜面の延長線状にある。また茶園付近は段丘面がわずかに西傾斜している。そのほか。 以上より,2つの段丘面の「東面斜面は,東の低地が西へもぐりこむような逆断層運動の繰り返しによって生じた撓曲崖である」。本文に,145mの等高線を 示す3個の閉曲線について言及あり。これが明瞭になるよう,別途参考に段彩等高線図を掲げる。

目次へ戻る          次の番号の図へ