19.2.39 逆断層による段差地形【長野県:飯山市,野沢温泉村】

めがね使用
19-2-39-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1108。第19章図19.2.39逆断層で生じた傾動地塊(2.5万図「野沢温泉」「往郷」より)

長野県最北部。左端の河川は千曲川(下流で信濃川と名を変える)で北流する。重地原,終末処理場をそれぞれ通る南北性の凹地・鞍部列は2本の逆断層地形。 西側の断層面は,地形図の読図から西傾斜14度と推定され,最大垂直変位は約100mという(西側が東に突き上げる)。東側の断層面は傾斜角が算出できな い(ただし緩い西傾斜は分かる)が,垂直変位量は50mくらい。北竜湖は古い地すべり堆がこの断層に切断されて生じた断層湖であろうという。丁寧な解説が あるのでぜひ本文を参照されたし。

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