19.2.38 くじゅう連山北方の正断層群【大分県:九重町】

めがね使用
19-2-38-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1106。第19章図19.2.37正断層群と地溝,地塁および断層湖(2.5万図「湯平」より)

大分県中部。東西方向の多数の(本文の説明図では17箇所!)急崖・直線谷は正断層による。一番みごとなのが崩平(くえのひら)山の北方の「地溝」。平面 の地形図ではぼんやりそれらしいとしか分からない段差地形が,10mメッシュでしかない左図でこれだけ明瞭に確認できることにまず驚く。まだ紙地図の読図 力が足りないことを痛感すると同時に立体地図の「威力」も再認識する。本文では断層面の傾斜や,断層の見かけの落差・水平移動量(伸張幅)を見積もる方法 を紹介し,寺床の小盆地が断層角盆地であること,立石池が断層湖で埋積が進まない理由,立石池南西の三角点1024.5の山塊が小規模な地塁であること, など地域全体をTページにわたって(説明図ふくむ)丁寧に解説している。

目次へ戻る          次の番号の図へ