19.2.36 雄物川沿いの断層地形【秋田県:湯沢市】

めがね使用
19-2-36-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1105。第19章図19.2.36断層崖と大河川の流れる断層角盆地(2.5万図「湯沢」「稲庭」より)

秋田県南部。東部の山地は山麓線が雄物川に沿って南北に直線的に伸び,山麓から主尾根にかけては接峰面的には直線的な急崖である(と著者は記しているが, それほどでもないと個人的には思う)。主尾根に風隙はなく,山麓に接する尾根の先端は三角末端面である。急崖を刻む谷は北部ほど流域の比高,流域の長さ, 谷口の間隔のいずれも小さくなり,谷口の沖積錐ないし小型扇状地も小規模になっている。西部山地は東部山地より低い。(東部山地の山頂起伏面高度 490〜530m,西部山地で同430〜470m:これは本文になし)。よって東部山地の直線的急崖は西落ちの断層崖であり,雄物川沿いの低地は断層角盆 地であると解される。だそうだ。毎回たいへん勉強になる。

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