19.2.29 雲仙岳北面の正断層【長崎県:雲仙市,島原市】

めがね使用
19-2-29-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1190。第18章図19.2.29並行する正断層群(2.5万図「島原」より)

長崎県南東部。島原半島の中北部。左図で断層地形を示せ,と言われれば誰でもここだろうと,東西方向の2本のリニアメントを指摘するに違いない。それを 「’ここに活断層がある’と考えざるを得ない地形的な証拠」を例示して解説している。着眼点は@高度分布(接峰面的観察),A河系異常,B尾根遷緩点・直 線谷・鞍部,C直線的な山麓,などで,それぞれ詳説(解説図つき)しているので本文を参照されたし。結論として,東西方向の3本の南落ち正断層(変位量 100m,30m,20m)があり,鞍部列・断層角盆地・河系異常などを生じているとする。末尾に「他の成因(例;差別侵蝕)では説明できないことを論拠 に,変動地形であることを論証する」と述べている。

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