18.3.8(1) 削剥比18%の小野子山【群馬県:渋川市,高山村】

めがね使用
18-3-8-1-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1039。第18章図18.3.8火山原面はないが,放射尾根群と放射水系で火口位置の推定される成層火山(2.5万図「上野中山」「金井」より)

群馬県中部。前橋の北西約20km。本文は5万分1図を使用し,小野子山とその東の子持山(ここでは次の18.3.8その2に掲載)を一括しているが,こ こでは前者のみを取り上げる。削剥率18%の小野子山は「著しく開析され,火口も火山原面も発達していない。したがって,主要な放射尾根群の高度から復旧 等高線を大胆に描いて,削剥比が求められた」とだけ解説している。十二ヶ岳・中ノ岳・小野子山がつくるU字形稜線は侵蝕カルデラ縁と考えられ・・・という ような解説がほしいところだ(これは違うかもしれない。侵蝕カルデラなら削剥率はもっと大きくなりそうだ)。一般論として,火山原面の存在しない成層]山 (削剥比20%以上い)は,約10万年前より古い時代に主要な火山活動が終息した,という記述が前にある。

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