18.3.5 削剥比7%の羊蹄山【北海道:倶知安町,真狩村ほか】

めがね使用
18-3-5-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1038。第18章図18.3.5火口と火山原面の残存する成層火山(2.5万図「羊蹄山」「倶知安」より)

北海道西部。山頂の中心火口のほか,その北に小火口2つ,西に爆裂火口2つがある(2つというが,よく分からないでいる)。山頂から東へ伸びる尾根は熔岩 流。山頂の南西方の高度1150m前後の馬蹄形の緩傾斜地は側火口で(ここも火口2つと記述されているがよく分からない),ここから南方と南南西方に2本 の熔岩流尾根が伸びる。放射谷は南面より北面で,また西面より東面で発達している。鈴木氏は削剥比(火山の初生的堆積に対する削剥堆石の割合)を6.5% と計測した(ただし図外を含む火山全体で)。なお削剥比10%未満の火山は,火口を残存させ形成末期年代が1万年以内だという。
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