18.3.2 岩木山東面の火山麓扇状地【青森県:弘前市】

めがね使用
18-3-2-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1035。第18章図18.3.2火山原面と火山麓扇状地(2.5万図「岩木山」寄り)

青森県西部。図の左上隅から約2km西に岩木山頂上(標高1625m)が位置する。つまり岩木山の東側山麓の一部を切り出したのが左図である。火山噴出物 が定着した当時の原形をほぼ残している初生的斜面を火山原面といい,火山原面を刻む谷からの土石流や河流による裾野の砂れき堆積地を火山麓扇状地という。 両者を識別することがこの図の主題。傾斜の度合いからこの辺かという見当はつけられても,境界を一本の線で(ジャストポイントで)引くのはかなり困難であ ろう。それをやって見せたのが本文の挿図,鈴木氏の技(わざ)を堪能されたし。

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