18.3.11苗場山の熔岩流原(長野県栄村
めがね使用
18-3-11-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1042。第18章図18.3.11古い熔岩流原の削剥(2.5万図「佐武流山」「苗場山」より)
長野県北東部。図の右端は新潟県境。掲載図は5万分1。ここでは2.5万分1を使用しているので,他の図と比べて見にくくなっている。熔岩は摂理に富み高透水 性であるから熔岩流原には域内河川がほとんど発達しない。裾合谷や外来河川の下刻作用が進むと谷壁の崩落・地すべりなどによって熔岩地形は外側から削剥さ れる。とした上で,この図について「中津川の深い下刻に伴って,龍ノ峰と大岩山の古い熔岩流原が,変質(温泉に注意)した基盤岩石と共に,エラクボ平など の地すべりや崩落で四周から削剥されている」と解説している。

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