18.2.51 浅間山の薄い熔岩流原【群馬県:嬬恋村】

めがね使用
15-2-51-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1005。第18章図18.2.51薄い熔岩流原の多い成層火山(5万図「軽井沢」より)

群馬県西部。浅間山より南側は長野県で軽井沢町など。「浅間山の山頂部には,前掛山火口内部に噴気孔のある現在の火口(直径約500m)をもつ小さな火山 体(釜山。約2400m以高)がある」。鬼押出岩は1783年噴火の最後に噴出した熔岩流。浅間園から北方の露岩は鬼押出熔岩からの分岐流。鬼押出園の東 から北北東へ向かう道路を境に,その東側は西側より標高が約20m高い。東側は吾妻火砕流(1783年)堆積物の,西側は鎌原火砕流(1783年)堆積物 の,それぞれ熱雲原。解説文の最後は「浅間火山はランクAの活火山であり,近い将来,火砕物降下や熱雲流下が充分に予測される。それによって火山麓の別荘 地は被災するであろう」としめくくっている。

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