18.2.46 八ヶ岳の火山岩屑流原と流れ山【山梨県:北杜市,韮崎市】
めがね使用
18-2-46-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1001火山体爆裂型の火山岩屑流原(2.5万図「若神子」より)

山梨県北西部。図の中央を北北西―南南東に伸びる丘陵には,径数10〜数100mの円頂丘が多数みられる。この丘陵には明瞭な尾根も河谷も河川もない。こ の丘陵はこの北方約20kmにある八ヶ岳で発生した火山岩屑流が釜無川ともう一つの河川(須玉川)の裾合谷の拡大によって”段丘化”したものと考えられ る。円頂丘はその流れ山で,成層火山の内部構造を残した巨大岩塊(径300m内外)で構成されている。露岩体が2段あるのは岩屑流堆積物が河成堆積物をは さんで2枚あるためであるという。最後は左立体地図ではわかりにくいが,そのほかはよく理解できる。
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