18.2.42 有珠山,昭和新山【北海道:壮瞥町】

めがね使用
18-2-42-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p995。第18章図18.2.42溶岩円頂丘,火山岩尖および潜在火山(2.5万図「虻田」より)

北海道南部。有珠山のカルデラ内部に,砕屑丘(有珠新山),熔岩円頂丘(大有珠)などの後カルデラ火山があり,カルデラの外側には火山麓扇状地がある。昭 和新山は山頂部の急峻な露岩の多い部分が火山岩尖であり,その周囲の平頂丘は火山岩尖の上昇とともに隆起した潜在火山である(昭和新山から北西方向へ 240m丘,東丸山,四十三山,172m丘など)。東丸山の西方から四十三山の南方にかけて7個の爆裂火口が直線的に配列し,それにそって6個の温泉があ る。西北西-東北東の断裂が地下に存在する熔岩円頂丘,火山岩尖,潜在火山の存在は,この火山のマグマが高粘性であることを示唆する。

目次へ戻る          次の図へ