18.2.35 桜島の熔岩流原【鹿児島県:鹿児島市】  
めがね使用
18-3-35-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p988。第18章図18.2.35熔岩シワ,熔岩分岐流,熔岩三角州を伴う薄い熔岩流原および軽石丘(2.5万図「桜島南部」より)

鹿児島県(というより鹿児島湾)の中央部。桜島の南東部。本文の挿図では露岩記号だらけで地形がほとんど読みとれないくらい。左図はさすがに明瞭。おもな 熔岩流は,大正T熔岩(1914年),大正U熔岩(1914年),昭和熔岩(1946年)の3つ。大正T熔岩は図の南東部で大隅半島に接着して桜島を半島 化した。地表では戸柱鼻から「熔岩」集落対岸付近(ここでは直線的な分岐流を生じた)に分布する。大正U熔岩は,図の北部鍋山のすぐ南にある割れ目火口列 から噴出し,図の大正溶岩注記周辺に広く分布する。戸柱鼻より西方で海に流出した熔岩流は急冷のため多数の分岐流を生じて熔岩三角州を形成した(有村崎付 近)。

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