18.2.24 駒ケ岳の軽石流原【北海道:森町,七飯町,鹿部町】

めがね使用
18-2-24
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p976。第18章図18.2.24小規模の軽石流原(2.5万図「駒ヶ岳」より)

北海道南部渡島半島(その亀田半島寄り)。駒ヶ岳の主山体は成層火山で,その頂部に馬蹄形(砂原岳-剣ヶ峯-馬の背と続く)の爆発カルデラが生じた。砂れ き地の広がりに注目すると(左図では見分けづらい。本文掲載の5万図はわかりよい),カルデラ壁の低い部分の外側斜面に広く分布するが,駒ヶ岳の西方や西 丸山の北方のように高所の背後にはほとんど分布していない。この「砂れき地」は1929年噴火の際の,「吹きこぼれ型」の軽石流原だからそうなるという。 最後に「南麓の宅地造成地は将来この種の噴出物に被覆される可能性が高い」と警告している。


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