17-0-0 立山のカール群【富山県:立山町】

めがね使用
3D-17-0-0
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p933。第17章扉図。Googleの航空写真(衛星写真)使用。

立 山連峰の東斜面には多くのカールが発達している。北部の池平山から南端の獅子岳に至る高度2500〜3000mの険しい稜線のすぐ東側に,15箇所以上認 めることができるという(カールだけでなくU字谷も)。ロープウェーの懸かる黒部平(タンボ平)は主稜線から外れるが,これも氷河による侵蝕地形U字谷ら しい。例外的に西面に発達する唯一のカールが,日本で最初に発見されたといわれる天然記念物の山崎圏谷である(大汝山の西。発見者:山崎直方)。なお本文 の写真解説で山名を剣御前としている雪山は大日岳である。剣御前は稜線の小突起で,こんなに目立たない。大日岳は奥にあるため,この写真では「最も高く見 える山頂」になっている。何十年も昔,立山〜剣岳を歩いてカールを上から眺めたことがあったなあ。
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