13.1.34 三段峡付近の直角河系【広島県:安芸太田町,北広島町

めがね使用13-1-34-3D図
第3巻p719。第13章図13.1.34直角河系(5万図「三段峡」より)
(5万図範囲を2.5万図で作成しているのでやや見にくい)

広島市の北西約30km。聖湖から南東へ流れる柴木川は図のすぐ南方で太田川に合流する。以下は本文の要約と引用。主要水系は北東-南西方向で、それと直 交する支谷も発達するので、全体として直角状の河系模様を示す。山地は老年期的で山頂が丸みをもち、餅ノ木峠・蔵座高原など谷中分水嶺も多い。柴木川は三 段峡より下流で谷壁が急傾斜、河床には滝が多く、欠床谷で幼年期的。この付近の穿入蛇行は「攻撃部と滑走部の谷壁斜面がほぼ等傾斜で対称的であるから、生 育蛇行というより掘削蛇行に近い」「したがってこの地区の山地は全体として、老年期的な山地を前輪廻地形とし、幼年谷の回春が始まった状態にあり、河系模 様は地質構造を反映している」。


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