13.1.21 飛騨川・馬瀬川の貫通丘陵【岐阜県:下呂市】

めがね使用13-1-21-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p707。第13章図13.1.21貫通丘陵(2.5万図「金山」より)

飛騨川(下原ダムがある川)に北西から馬瀬川が合流する。金山〜中宮〜井尻の谷底低地はかつての馬瀬川の生育蛇行の流路跡地。飛騨川と馬瀬川の各攻撃部が 相対し両者の分水界をなす尾根が切断されたと考えられる。馬瀬川の流路跡地には、長洞谷からの堆積物によって中宮に谷中分水界が形成されており、流路跡地 はかつての上流と下流の両方に傾斜しつつ(ただし馬瀬川の旧河床堆積物の基底は金山から井尻へ傾斜していると考えられる)、段丘化している。馬瀬川の飛騨 川合流点より上流側でも、谷底低地が段丘化している。以上が本文の要約。
総目次へ戻る          次の番号の図へ