13.1.20 小櫃川の穿入蛇行と蛇行切断【千葉県:君津市】

めがね使用13-1-20 3D図

鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p706。第13章図13.1.20段丘を刻む穿入蛇行と自然的および人工的な蛇行切断(2.5万図「坂畑」より)

本文掲載図(昭50修正)とは亀山ダム(亀山湖)と亀山湖カントリークラブの2点で大いに異なっているのでまず注意を。小櫃川と笹川(川俣で小櫃川に合 流)は穿入蛇行している。本文図(青枠)内では蛇行切断を地名で8ヶ所あげており、それに該当すると思われるところを左図赤○で示してみた。ただし地名記 載だけであることと亀山湖ができたせいで、わからないところ何ヶ所かある。C、Dは亀山湖のせいで(できる前の図でももともとわかりにくい)、Hは手がか りがなく、またFも自信がない((符号は本文にはなく当方で勝手につけたもの)。これらのうち人工的な蛇行切断があるとして、流路跡地が河床からの比高の 小さい水田になっているものがそれであろうと、A、G、Iの3地点をあげている。このあたり本文の調子もいつもになく歯切れが悪い。もっとしっかり書いて ほしいところだ。

13-1-20-段彩図
段彩図にしてみた。小さな標高差が問題となるような地形を扱うときには結構使える。直感的に分かって3D図よりも余程よい。人工的な蛇行切断をこの地方では「川廻し」というそうだ。
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