13.1.17 帝釈峡の掘削蛇行【広島県:庄原市,神石高原町】

めがね使用
13-1-17-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p」701。第13章図13.1.17掘削蛇行(2.5万図「帝釈峡」より)

穿入蛇行には掘削蛇行と生育蛇行があるが、掘削蛇行はしだいに穿入蛇行に変化するので、完全な掘削蛇行は局所的に発達するにすぎないという。ここでは小起 伏の石灰岩(凹地に注目)台地を帝釈川とその支流が開析し穿入蛇行している。蛇行の弧の凸側と凹側の谷壁斜面の傾斜がほぼ等しいので掘削蛇行であるといえ る。ただし帝釈峡の島状丘は貫通丘陵(p699)なので、側刻もおこっている。
  帝釈川とその支流は、かつて(小起伏面上で?)自由蛇行に近い流路をもっていたが、その流路を受け継ぎ回春(下刻)したもの。猪谷山付近は谷密度が高く、凹地もないので、石灰岩山地ではない。以上が本文の要約。

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