13.1.1 阿蘇山のガリー侵蝕【熊本 県:阿蘇市,南阿蘇村】

めがね使用

13-1-1-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p689。第 13章図13.1.1ガリー(2.5万図「阿蘇山」より)

河谷の発生で雨蝕として、雨滴侵蝕、布状侵蝕、リル侵蝕(雨溝)、ガリー(雨裂)をあげている。リルとガリーの違いは、前者が幅数十cm以下、深さ数cm 以下でなめらかの横断形をもつのに対して、後者は深さ数cm〜約10mで側壁が数十度ないし90度に近い急崖となっていることとする。またガリーと一次谷 の違いは、ガリーは降雨時以外に流水がないのに対して、一次谷は地下水に由来する恒常的な流水をもつこととする。左図枠内で谷地形と認めがたい(10m メッシュ標高では表現されないほど小さい)ものが多いが、下流では谷地形がはっきりしてくる。
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