13.0.1 大菩薩嶺東南の河谷地形【山梨県:大月市】

めがね使用
13-0-1 3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p685。第13章扉の写真手前側の立体視。2.5万図「大菩薩峠」「七保」より。

本文の解説を以下に抜粋する。東流する土室川(ダム湖のある川)と葛野川(そのすぐ南)は穿入蛇行しているが、大局的には直線的に並走して図の東方で合流 する。葛野川の右岸には多くの長い支谷がほぼ等間隔に発達しているのに対して、左岸側では支谷が短く、かつ浅い。土室川では逆に右岸よりも左岸に長い支谷 が発達しているが、右岸の支谷も深い。つまり両河川の間の直線的な主尾根は非対称山稜である。葛野川右岸の流域界をなす山稜も、南面斜面が北面斜面よりも 急傾斜奈非対称山稜である。このような河谷地形からみて、両河川の流域では、ほぼ東西の走向で北に傾斜する地層が分布し、かつそれらの地層は中硬岩に属す ると推論される。

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