12.0.19 北上山地北部の老年期的な山地【岩手県:久慈市,九戸町】

めがね使用
12-0-19-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p675。第12章図12.0.19老年期的な山地(2.5万図「陸中戸田」より)

盛岡の北東55km、北上山地が北部へ高度を下げ始めたあたり。以下は本文の要約。山地の高度は500〜600mで、1km方眼の接峰面図では600m等 高線しか描けない(図の東部の標高点601と南部の三角点618.8だけ)。山地は全体として高度のそろった小起伏の円頂状尾根群で構成され、山腹斜面は ゆるく露岩はない。主要河川沿いに谷底平野が発達し、支谷は浅い。図西部の北北西-南南東にのびる顕著な2本の尾根列は、強抵抗性岩の差別削剥地形であ り、表成谷を形成している。よってこの山地は全体として老年期的な山地である。

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