12.0.15 木曽川沿いの幼年期的な山地【岐阜県:瑞浪市,恵那市】

めがね使用12-0-15-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p671。第12章図12.0.15幼年期的な山地(2.5万図「武並」より)

以下は本文の要約。木曽川やその支流大沢川沿いなどの急斜面とその上方に広がる緩傾斜な小起伏地との対照がいちじるしい。高度500〜600mの小起伏地 は、緩傾斜で低い尾根、閉曲線で囲まれた緩やかな丘、浅い谷といった形態および水田・畑といった土地利用の両方からみて、過去に老年期末期の山地ないし準 平原がここに広がっており、地域全体の隆起によって木曽川が回春して今は小起伏地を下刻し、前輪廻地形が開析されつつある状態と考えられる。木曽川とその 支流すべてが欠床谷であることなど(ほかに露岩、段丘の欠如)から、下刻は現在も続いている。(2012.7.8作成)


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