11.4.8 肘折の湖底起源段丘【山形県:大蔵村】

めがね11-4-8-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p646。第11章図11.4.8湖底起源の湖成段丘(2.5万図「肘折」より)


月山(1984m)の東北東14km付近。大きな河川は銅山川(烏川)。金山を中心とした直径2kmのほぼ円形の肘折盆地とその周辺は、開析が進んでいる ことも含めてため息の出るほど美しい等高線模様を描いている。左図でもその魅力が伝わってくる。「読図入門」は、地形区分図・地形断面図を示した上で 1800字以上の解説を加えているので、詳細はぜひ本文で。概略のみ示すと、肘折盆地はクレーター型カルデラで、標高400〜500mの深沢野・湯の台 (牧場)・最上台・三角山西南方などの平坦地はその火砕流原。カルデラ湖の湖底が銅山川などの開析によって段丘化。鍵金野の東の半円形の凹所はマール。

目次へ戻る          次の図へ