11.4.11 洞爺湖湖尻の下刻【北海道:壮瞥町】

めがね使用11-4-11-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p648。第11章図11.4.11湖尻の下刻(2.5万図「壮瞥めがね使用


洞爺湖南東岸。湖水は壮瞥滝となって南へ流出している。壮瞥川が合流する川(長流川)には河岸段丘が少なくとも2段あり。川面は標高38m(数値データか ら)で、低い段は標高50〜60m、高い段が標高70〜90mといったところか。標高140〜160mにも顕著な平坦面がある。谷底平野と洞爺湖の分水嶺 は標高145m内外に鞍部が3ヶ所あって、洞爺湖が排水され始めた時の湖面はこれより低かったはずとして、壮瞥滝の左岸側斜面では遷急線が標高130mに あるので、排水が始まった時の湖面の高さは130m内外と考えられるという。その理屈がよくわからないでいる。これらとは別に昭和新山(溶岩円頂丘)の形 にも注目したい。
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