11.4.12 洞爺湖の湖成段丘【北海道:洞爺湖町】

めがね使用11-4-12-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p649。第11章図11.4.12湖棚起源の湖成段丘(2.5万図「洞爺」より)


洞爺湖の北西岸。標高250〜300mの平坦面は火砕流台地面。本文で は130m等高線が顕著な遷緩線になっているとした上で、3段の河岸段丘すなわち上位面:標高120〜130m(洞爺町注記の西方・南西方)、中位面:同 100〜115m(洞爺寺の東方)、下位面:同85〜90m(洞爺町の市街地)が認められるという。そして段丘崖は急斜面または急崖で過去の湖棚崖であろ うという。これらのことを2.5万図だけから読みとるのはむずかしいと思われる(わかるのは100〜130m付近に平坦面らしきものがあるということだ け)。本文ではさらに3段の段丘面は、壮瞥滝付近(図11.4.11)の峡谷の低下が不連続に3回おこり、それに対応した湖棚が3段の段丘になったことを 示唆するとしている。5mメッシュ標高データがあればもう少しわかる立体地図になったのかもしれないが、左図(10mメッシュ)では力不足である。

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