11.3.14 志摩半島の開析された海成段丘【三重県:鳥羽市】

めがね使用11-3-14-3D図 鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p637。第11章図11.3.4開析された海成段丘の旧汀線(2.5万図「安乗」より

志摩半島の東端。高度約60mに遷緩点が連続的に発達するのは、この高度以下が開析された段丘だから。この段丘は上下2段に区分される可能性がある。海蝕 崖ががけ(岩)記号で表現されるが波蝕棚の発達が悪い。よって構成岩石が中硬岩の傾斜波蝕面型の海岸であろう。段丘は海成侵蝕段丘で堆積物の厚さは数m以 下と推定される。旧汀線高度が南西から北東に低下しているのは差別的な隆起運動の結果と考えられる。以上が本文の慷慨。読図だけではむずかしい。
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