11-2-4 清津川(新潟)の河成段丘群【新潟県:津南町】

めがね使用11-2-4-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p594。第11章図11.2.4(2.5万図「大割野」の範囲より)本流と支流による河成段丘

中央を北西に流れるのは清津川。北西部で北東に流れる本流は信濃川。練習問題が4つ出されている。まずは 段丘面区分。5段程度は容易に識別できるが、鈴木隆介さんはは7段に区分できるという。もとの2.5万図だけではちょっと無理ではないか?と思うが、区分 図と2.5万挿図を丹念に見ていくと納得させられる。ただし左図では解説の「段丘3」と「段丘7」が読みとれない。なお49年発行の掲載図(2.5万図) とこの図(最近のもの)を比べると、南西部の段丘上で水田が広がったことがわかる。道路も新規また付け替えが多くみられる。


次の練習問題は各段丘が、浸食段丘か堆積段丘か、また砂礫段丘か岩石段丘か、というもの。そんなことが地形図から読めるものか、と思ったらダメで、本文解 説をご覧あれ。ただ根拠のひとつ(大きな一つ)が段丘崖の「がけ」記号が「土」か「岩」かというもので、私はそれにはさほど重きをおきたくない。そもそも 第三紀〜第四紀層の砂岸や泥岩が「土か岩か」決められるものか、また土か岩かは(地図起草者の)個人差なく全国一律に表現されるものなのだろうか。じっさい芋川新田対 岸の清津川左岸の崖記号(本文の段丘5前面段丘崖)は岩-土-岩-土と場所によって異なっているのは風化の程度の違いによるものではないのだろうか。もち ろん明らかにやわらかい土、明らかに硬い岩、ならば鈴木さんのいうところは100%納得できる。もうひとつ練習問題があるが、それは本文でどうぞ。
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