11.2.29 大井川の早瀬切断段丘【静岡県:川根本町】

めがね使用11-2-29-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻11章p620。図11.2.29穿入蛇行における早瀬切断(2.5万図「家山」より)


久野脇には少なくとも3段の生育蛇行が発達するというが、例によって2.5万図(その等高線からの10mメッシュ標高)では読みとれない(少なくとも読み とりがむずかしい)。また塩郷ダムの西方には早瀬切断段丘と名残川ぞいの段丘開析谷がわずかにみられるとしているが、名残川の存在する面の標高 225〜240mに対して蛇行の内側の段丘面標高が250〜270mもあり、これが早瀬切断だけで説明できるかどうかやや疑問。本文挿図の北で西から合流 してくる境川(左図では明らか)のかつての谷底低地なのではなかろうか。大井川の葛篭より下流の激しい蛇行にも驚かされる。

目次へ戻る          次の図へ