11.2.27 犀川の生育蛇行段丘【長野県:生坂村】

めがね使用11-2-27-3D図
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』第3巻p619。第11章図11.2.27生育蛇行の滑走部の段丘面群(2.5万図「信濃池田」より)


犀川の河原の標高は490m内外。上生坂区の生育蛇行滑走部には14段もの小さな段丘面群が発達するという。2.5万図10mメッシュでは読みとれないので5mメッシュ(レーザー測量と思われる)データで一部を切り出したのが下の図である。




11-2-27-3D図(5m)

11-2-27-3D写真
まずは広範囲の航空写真。全体像がつかみやすい。図の東部を南北に連なる急峻な尾根と穿入蛇行する大きな川(犀川)が印象的。尾根の伸びる方向に縞模様が見えるが何だろうか。

11-2-27-3D写真(拡大)
こちらは近撮航空写真。肝心な段丘の中心部がちょうど写真の切れ目になってしまっている(この東側は写真がない)。細かい一段一段がよく区別できる。

11-2-27-段彩図
(この図は赤青めがねを使用しない)
5mメッシュ(標高)データを利用した2mごとの等高線図。赤数字の1〜14は、本文図11.2.28にある第1段丘面〜第14段丘面の番号に対応。ただ し第10面の位置が不明。第1面と第2面の高さはほぼ同じ。「9’」(本文図にはない)はかなりの部分が盛土のように見えるが、山際に段丘面がへばりつい ている可能性はあり、高さ的には第9段丘面にあたりそう。11面は3つに細分割できそうだ。ただし以上すべてメッシュ標高データをもとにした等高線図だけ から言えること。


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