22.0.30求心状水系をもつ盆地の内水氾濫(山形県小国町)

めがね使用
22-0-30-3D
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1227.図22.0.30内水氾濫のあった求心状水系をもつ盆地(2.5万図「小国」ほか3枚)

山形県南西部。図の左端は新潟県。平坦地は標高130〜140mの小国盆地。北から流入する荒川に南東方から横川が盆地尻で合流し,求心状水系を形成して いる。すぐ下流は谷幅約50mの赤芝峡狭窄部で,「小国の市街地の全域が冠水する顕著な内水災害が11967年の羽越水害をはじめ,歴史時代に何回も起 こったと記録されている」。「求心状水系と狭窄部を伴う盆地では,しばしばこのような内水災害が発生する」。水害を防ぐには上流部の洪水調節ダムの建設が 一般的だが,著者は「適切な地形場であれば,狭窄部を迂回する放水路トンネルも考えられる」としている。
 次図に流域図を掲げる。

ここの流域図へ

目次へ戻る
次の番号の図へ