22.0.24堰止め湖の遺物(岐阜県揖斐川町)

めがね使用
22-0-24
鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1233。第22章図22.0.23天然ダムの遺物(2.5万図「能郷」より)

岐阜県西部。図の左下の湖面は徳山湖(ダム湖)。したがって白谷は揖斐川の支流ということになる。1965年9月の台風による集中豪雨で,注記揖斐川町の 「町」の文字のすぐ東,攻撃部斜面で大規模崩落が発生し,堰き止め湖が形成された。そのダムの一部と湖水の一部が残存し,ダム決壊地点が狭窄部となってい る。狭窄部のすぐ下流には下刻防止のために砂防堰堤が施工されている。等高線から判断すると,ダムの高さは60m以上あったと思われる。この崩壊土量から 考えると(崩壊面積はさほどでないから),崩落地は凸型(尾根状の)斜面で深い崩壊だったのだろうか。

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