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鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第4巻p1170。第20章図20.0.9小突起と小凹地の多い高台(2.5万図「湯之上」より) 福島県中部。猪苗代湖と那須連峰との中間付近。図の中央を占める高台には多数の小突起と小凹地がある。これらは高台の低下する(伸びる)方向と直交方向に 伸長する。凹地には湖沼がなく,高台を刻む侵蝕谷もない。「高台の南西縁は出入りに富む急崖で,急崖下部から舌状の支尾根がいくつか突出している(標高点 891や外で山の南方と西方など)」。高台の北東縁は直線状の急崖で,鶴沼川との間に小突起と小凹地をもつ段丘状の高台がある。これらから(本文はもう少 し詳しく解説),「外出山の高台は厚い熔岩流原であり,雑根付近は裾合谷の埋積低地であり,北東部の高台は外出山より古い熔岩流原であると推論される」。 なお裾合谷(すそあいだに)とは,谷底に流下した,凸型の横断形をもった熔岩流・土石流などの側面(既存の谷壁との間)に生ずる谷のこと(p715に解説 あり)。 目次へ戻る 次の番号の図へ |