鈴木隆介著『建設技術者のための地形図読図入門』(古今書院)第3巻p939。第17章図17.0.9カール(2.5万図「幌尻岳」より) 北海道日高山脈の中心部。注記のある七ッ沼カールは,スプーンでえぐられたようなカール壁,その基部の崖錐,平坦なカール底に堆石堤(モレーン)が,それ ぞれ認められる。カール地形は,幌尻岳の東面および北西面にも,さらに幌尻岳から南東に伸びる尾根の北東面にも,また枠外になるが戸蔦別岳から北(北西) に伸びる尾根の東面にも認められる。「カール末端は侵蝕谷の頭方侵蝕で開析されつつあるが,明瞭なカール底の末端高度は1400m内外にあったと推定され る」という。 |